
バーチャルプロダクションを生み出す最先端の映像テクノロジー
「“西日本最大級の規模を誇る”、これ決して間違いじゃない。
しかし、これだけでは「SITE V」がなんたるかを表しているとは言えない。
背景のスクリーンとカメラが連動し、ヴァーチャルがリアルとの境界を超える……。
「SITE V」では誰もがその瞬間の目撃者となるのである。
迫力のバーチャル空間を演出、幅10.5メートルの巨大LEDウォール
SITE Vの最大の特徴は、第1スタジオにバーチャルプロダクションの設備を完備していることだ。これはハリウッド映画や韓国ドラマ、国内のCM等でも使われ始めている最新鋭の撮影技法で、大型のLEDディスプレイを使用して、背景や環境をリアルタイムに投影して撮影する。つまり、このLEDウォールに早朝のローマの街並みを写して被写体を撮影すれば、夜の高松にいながらローマにいるかのような映像を作ることができるのだ。さらに、従来の合成技術であったグリーンバックでの撮影とは違い、撮影後の編集時間も大幅に短縮することができる。セットを組んで撮影するよりもコストダウンになる上に、セットを破棄しなくていいから環境にもやさしいのである。

限り無くリアルな世界を再現する。最新の撮影技術!インカメラVFX
フォートナイトやマインクラフトといったゲームのワールドを作成するのと同じように、3DCGで作ったセットの中を自由に撮影することができるのがインカメラVFXという技術である。PC上で撮影したい場所を設定し、その背景をLEDに投影。実際にそのセットの中に被写体がいるかのように撮影することができる。セットの中であれば自由に撮影できるので、現実では到底不可能な、海の上に車が停まっているような撮影も可能。


カメラの動きとLEDが連動する、トラッキングシステム「Star Tracker」
SITE Vでは、カメラを上下左右に動かしたり、ズームしたり、スタジオ内をカメラが移動するのに合わせて、背景のLED画像が連動して変化するシステムを搭載している。その名も「Star Tracker」。カメラ側についているセンサーが、スタジオ天井に約100個貼り付けられたマーカーを捉え、カメラの位置情報を特定することでLEDパネルの中の映像と連動するシステム。インカメラVFXを機能させるために、このシステムが必要不可欠なのである。


車の撮影に必須の転車台作成に、タグチと大松精機がコラボ!
車の撮影をするためには車を乗せる台が必要で、自由に向きを変えることができれば理想的だ。そんな要望を叶えてくれたのがタグチ工業と大松精機の技術だった。アタッチメントの旋回部分に使用されているベアリングを搭載しており、車を乗せた台を簡単に人の手で回転させることができる優れもの。

