
2019年1月発行の『タグチ通信』vol.13で
好評をいただいた健康特集の第2弾です。
今回の対象はタグチ工業の頭脳・設計マンと、
彼らの激務を極める日々の仕事も、
これを読めば効率・能率アップは間違いなし!
ドラフター(製図台)に向かい、三角定規やT定規を使って線をひく。そんなやり方で図面を作成する設計マンは、今の時代ほとんどいなくなってしまった。定規はいらない、ペンもいらない。使用するツールのほとんどは3DCAD。ひたすら机の上のデスクトップに向かってキーボードを操作する。それが今の時代の設計マンの基本姿勢である。そして、言うまでもなく机に向かっている時間はどの職種よりも長い。
前回の健康特集でも講師を務めていただいたヨガ・ピラティス専門スタジオ「PLUS BODY」代表の入江かほる先生に話を聞いた。
「姿勢が悪い状態が長年続くと、腰や背中、肩、首などいろんな部位に痛みが出てきます。痛くないカラダをつくること、機能するカラダをつくることが健康に長く働くためのポイント。そのためにもまずその職種の基本姿勢を見直してみてください」

設計マン・営業マンの基本姿勢をチェック
設計マン

パソコンに向かう姿勢を見直して効率アップ!
工場や現場に足を運ぶ機会もあるが、モニターを見ながらのデスクワークが圧倒的に長いのが設計マンだ。姿勢を正すと仕事の効率もあがる。

悪い例
椅子に浅く腰掛け、顔をPCに近づけることで、首から腰のラインが前屈みに曲がっている。

良い例
姿勢は骨盤の上に背骨がまっすぐ乗っているイメージ。膝は床に対して90°、肘も机に対して90°をキープ。モニターへの目線は90°よりも若干上が理想だ。
営業マン

車の運転による疲れは営業マンの宿命?
担当する範囲が県を跨ぐことはざら。デスクワークもさることながら、営業車での移動距離が長い。ここでは運転の姿勢を見直してみたい。

悪い例
浅く座ると体幹を使わず、背中は丸くなり、腹筋が抜けているから腰に大きな負担がかかる。

良い例
背もたれを後ろに倒しすぎず、シートに深く腰をかける。ハンドルは両手で軽く握る。ポジションは教習所で教えてもらう10時10分。軽く脇を締めるこの姿勢が背中の疲れを最小限に。
上に掲載したのが良い姿勢と悪い姿勢の比較である。設計マンはこれを読んだその日から早速机に向かう姿勢を見直してもらいたい。デスクワークが長時間に及ぶことがしばしばの営業マンも同様。さらに多くの営業マンにとって、車の長時間ドライブは日常茶飯事だ。運転姿勢を見直すのもまた健康維持に直結する。移動の距離を問わず、日頃から正しい姿勢でのドライビングを心がけるようにしてみてください。
営業マンのための
長時間ドライブに耐えるトレーニング&ストレッチ
腿の表と裏の筋肉を伸ばし、同時に体幹を鍛える。

設計マンの
頭と目を癒すマッサージ
設計マン営業マンのための
股関節ストレッチ
長時間のデスクワークで縮こまった股関節を伸ばすストレッチ。リンパの流れがよくなる、頭の働きがよくなる、滑舌がよくなる、臀(でん)筋のヒップアップなど効果はたくさん!

営業マンのための
立ち上がり動作を美しくするスクワット
営業マンが「それでは失礼します」と席を立つとき、膝に両手をあてて「よいしょ」と声に出して立ち上がっていませんか?立ち上がりの動作が美しいと、相手の印象は大きく変わる!
