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特集スタジオ「SITE V」徹底ガイド

G-WORKS吉川賢司社長にインタビュー

このたび人生最大の賭けに出ました。

吉川賢司よしかわ・けんじ

2007年、映像制作会社「アクアビジョンズ」を設立。ウエディングムービー、プロジェクションマッピングなど当時からCG素材を使ったコンテンツ制作を手掛ける。2015年、(株)タグチ工業のCMで岡山広告賞を受賞。2016年に「(株)G-WORKS」を設立し、以降、タグチ工業・エクセン(株)をはじめとしたBtoB企業への幅広いコンテンツメイキングを提供している。

そもそもスタジオの話はいつどこから出てきたのですか?

吉川 8年ほど前に田口会長と高松のスタジオを見学しに行ったことがあるんです。そのとき会長から『うちでもやってみようか』と言われたのが最初です。『あったらありがたいです』といったような返事をしたと思うんですが、あまりに現実味のない話で、イメージもしきれてませんでした。

その後の経過を教えてください。

吉川 コロナが始まって、G-WORKSのメインの事業だったウエディングの仕事がごっそりなくなったんです。毎年いくつかあった展示会もなくなってしまったので(企画やデザインを請け負っていた)、これからは企業案件に転換していこうと。そんなときスタジオの話がまた出てきたんです。予算的にもスケールが大きすぎる話で現実味も薄かったんですが、2021年になって<事業再構築補助金>という、コロナを機に新しい事業に転換する中小企業に補助金を出すという制度が始まりました。これで補助金がもらえることになればやってみようかということになったんです。

補助金の額はいかほど?

吉川 高松で新築の建て売り一軒分くらいです。社労士に書類の作成をお願いすると成功報酬で10%以上とられるので、ぼくが3日間ほぼ徹夜で書類を仕上げて提出しました(笑)

受かったんですね?

吉川 はい。その時点では会長もぼくもSITE Vの最大の売りであるLEDスクリーンのことは頭になかったんです。グリーンバックの撮影ができればいいと考えてました。
120名が集まったオープニングレセプション。黒のスーツにヘッドセットでプレゼンする吉川社長の姿はまさにスティーブ・ジョブズ!

LEDに変わったのは?

吉川 Netflixの『1899』を見たのがきっかけです(アメリカに向かう移民船を舞台にした海洋ミステリー)。このドラマのメイキングの動画にLEDスクリーンを使ったバーチャルプロダクションの撮影の様子が紹介されていたんです。これを見た会長がすぐに『LEDについて調べてくれ』と。いきなりの話ですから、どこに話をもちかけてよいやらさっぱりわからない。ようやくROEという中国のメーカーを探し当てて、日本法人にコンタクトをとってみたんですが、最初はまったく相手にしてもらえなかったですね。

かなり高額なものと聞いています。

吉川 LEDスクリーンももちろん高額なんですが、それをバックアップするシステムがさらに高額なんですよ。最初の見積もりは普段見たことのない桁数でしたからね。会長も『おおっ!』と笑ってました(笑)

やるとなると勇気がいる額ですね。

吉川 去年の秋、仙台のバケットランドのイベントの後に会長とふたりになったことがあって、そのとき『ほんまにやりますか?』と聞いたんです。そうしたら会長が『あれがある未来とない未来、どっちがいい?』と聞き返したんです。ある方がいいです、と言うと、『じゃあやろう』と。それからはもうゴールまでまっすぐです。

展開がスピーディですね。

吉川 システムをやってもらった会社の人にも『普通は2〜3年かけてやることを1年もかけずにやってます』と言われました。

新しい事業に加えて投資の額も大きいですよね。
G-WORKSはこれまで堅実に仕事をこなしてきた印象があります。

吉川 ぼくは石橋を叩いても渡らないタイプの人間です。父親の影響でギャンブルも嫌いなんです、無類のギャンブル好きでしたから。だからぼくの人生では、こんなのは初めてのこと。『やってしまった』という思いはあります。回収のシミュレーションをして毎日ドキドキもしています。でも、最近はなるようにしかならないと考えるようになったんですね。開き直った心境を身につけることができた、これは大きな収穫だったと思います。

G-WORKSのスタッフに関して、この事業を機に変わったことはありますか?

吉川 これまでも大きな展示会とか、みんなが力を合わせてやったことは何度もあったんです。でも、ここまで各自が使命感をもって、ひとつのことに向かって力を合わせてやったことはなかった。これはすごくいい経験になりました。それだけでもSITE Vをやって本当によかったと思っています。